探偵の素行調査は不倫に代表されるような家庭内の問題だけでなく、従業員を対象にするような企業向けの調査にも対応しています。
今回の記事では、主に以下の要素を解説します。
- 素行調査の費用の相場
- 素行調査を安く依頼する方法
- 素行調査を依頼する際の注意点
素行調査を依頼する際に参考にしてください。
依頼者別の素行調査の特徴
費用について解説する前に素行調査で扱う案件を簡単に紹介します。
抱えている問題が探偵への依頼で解決するのかチェックしましょう。
素行調査の内容は主に「個人」からと、「企業」からのものに分けられます。
個人 | ・不倫調査 ・縁談相手の素行調査 ・子供の非行、いじめ調査 ・ストーカー、いやがらせ対策 ・借金、破産歴の有無など |
企業 | ・新規採用の人材判断 ・昇進予定の人材判断 ・横領や情報流出など不正行為の洗い出し ・従業員の勤務態度の調査 ・従業員や取引先が反社会勢力と交際していないか ・取引先の経営状況 |
素行調査を依頼する際に最も重要なのが、「調査期間はどの程度必要か?」を大まかでいいので見当づけておくことです。
調査期間の見込みをつけておけば、後述の料金プランを選択する際に最も費用対効果の高い選択が可能です。
素行調査の費用の相場
素行調査の相場は、依頼の難易度にもよりますが、5日間で50〜80万円(調査員2人、1日6時間)程度の業者が多いようです。
ただしこれは金額はあくまで目安であり、実際は利用する料金体系によって大きく変化します。
主な料金体系は3種類あり、それぞれの特徴を解説します。
短期的な調査なら「時間料金」プラン
基本料金=(調査員数)×(拘束時間)×(1人あたりの時間単価)
相場:1時間当たり10,000〜25,000円前後(調査員2人の場合)
対象者の行動パターンが判明しているなら、「時間料金」プランをおすすめします。
理由は対象者の行動パターンが判明していると、比較的短期間で調査が完了する可能性が高いからです。
ただし1時間あたりの料金は割高なため、調査期間が長引きそうなら他のプランを検討した方が良いでしょう。
このプランの強みは、「調査員数」と「拘束時間」によって金額が変動するため、依頼者側の裁量で調査リソースを決定・変更がしやすいことです。
進捗状況に合わせて調査員数を増減させたり、延長料金でお願いしたりといった柔軟な対応ができる点は魅力的。
一方、「1日あたりの最低稼働時間」や「調査員は最低2人から」といった制約を設けている業者が多い点は注意しておきましょう。
費用削減のためになるべく少ない調査員数で依頼したいかもしれませんが、業者側は調査の効率性や身バレのリスクを考慮し、調査員1名での依頼は引き受けない場合が多いです。
調査期間が読めない場合は「パック料金」プラン
相場:1時間あたり12,000〜15,000円前後(調査員2人の場合)
調査期間が読めないorある程度長期になりそうなら「パック料金」プランがおすすめです。
パック料金は「〇時間で何万円」というようにある程度まとまった時間を契約するプランで、経費を除けば基本的に追加料金は発生しないため、想定外の出費に対する不安がありません。
時間料金プランと比較して1時間あたりが割安なメリットがあるものの、代わりに調査が早期終了しても残りの期間分の費用は返還されないデメリットがあります。
なるべく期間いっぱいに調査を行ったほうが損失が少ないので、余裕をもちすぎたプラン選択は禁物です。
また業者によっては「〇時間:調査員▢名」など、時間以外に調査員数でもランク分けを行っている場合があるので、期間内に目的が達成できるかの参考にしてください。
調査目的を最優先するなら「成功報酬」プラン
相場:業者や依頼内容によって異なる
「成功報酬」はその名の通り、調査が終了した際に費用が発生するプランなので、失敗時のリスクが小さいのが魅力といえます。
ただしその分報酬額は他のプランより割高で、調査難易度に影響を受けやすいのも特徴的です。
注意点は、あらかじめ業者側と依頼者側で成功条件をすり合わせておかないとトラブルの危険性があることです。
例として、悪質な業者だと大した調査もせずに「調査の結果、対象者に問題行為は見受けられなかった」などの報告をして、費用を請求される可能性があります。
そのため業者側もトラブルになることを嫌って、成功報酬型では素行調査を引き受けていない場合も多いです。
成功報酬で依頼する場合は、成功条件を変更したり、証拠集めより情報収集に方向転換したりすれば料金を調整できます。
成功報酬型には大きく分けて「着手金」が発生するものと、しないものの2種類があります。
多くの業者で導入されているのはこちら。
調査の結果によらず、契約時に「着手金」を支払う必要があり、失敗しても着手金は返還されません。
比較的少数の業者が扱っています。
成功時のみ費用が発生するため、リスクを最小限にできるが、前者より割高な傾向です。
素行調査の諸経費
素行調査の費用は以下に挙げる「諸経費」によっても変動します。
車両費・交通機関の運賃・燃料費・高速道路料金・駐車料など
素行調査は、対象者の生活圏で調査範囲が完結する場合が多く、飛行機などの高額な交通費は発生しづらいでしょう。
近場の調査なら交通費を無料にしている業者も多いです。
カメラ・GPS・盗聴器など
機材の中でもカメラの質は、証拠集めを調査目的にしている場合は重要な要素です。
ただし請求額と機材の質は必ずしも比例しておらず、良い機材でも費用を無料にしている業者もいれば、古い機材でも高額に設定している場合もあるため注意。
宿泊料・入場料・飲食費など
探偵は基本的にサービス費が発生する場所には立ち入らず外から調査するようにしていますが、やむを得ない場合は発生します。
調査報告書・フィルム・動画代など
報告書は、裁判や解雇といった手続きを行うための法的根拠なのでなるべく詳細なものが良いでしょう。
報告書代は基本料金や機材費に含まれている場合も多いです。
常識的な業者なら、なるべく経費がかからないような行動を心掛けていたり、一部の経費は基本料金に組み込まれていたりします。
しかし中には基本料金の安さを謳いながら、諸経費を過剰請求するような悪質な業者もいます。
無駄な出費を避けるためにも、経費を含む費用全額の説明を曖昧にしない業者と契約しましょう。
素行調査の費用を安くするには?
紹介したように素行調査の依頼料は決して安くはないため、できるだけ費用を抑えて依頼したいのが本音でしょう。
以下、費用を抑える方法を解説していきます。
なるべく多くの情報を用意する
対象者の情報をできるだけ多く提示できれば、調査に必要なリソースを減らせ、費用を抑えられます。
特に対象者の生活パターンに関する情報は、調査時間を絞るのに直結するため、優先して集めたいところです。
また産業スパイのような対象者が不明な依頼でも、犯人の特定につながる情報があれば、より早く真相にたどりつけるでしょう。
参考になる情報としては以下が挙げられます。
- 対象者の受け取ったレシート、領収書
- SNSの画像、内容
- 友人や同僚などへの聞き込み
上記以外にも依頼者の所有する建造物(自宅、オフィス)や車に、GPSや盗聴器を設置するのもおすすめです。
わざわざ購入せずとも業者によっては安価に貸し出している場合もあるため、調査対象にバレない範囲で情報収集してみましょう。
合い見積もりをとる
探偵に限った話ではありませんが、専門業者に依頼する際は複数の業者同士の条件や料金を比較するのがベターです。
特に初めて依頼する調査内容の場合は、おおよその相場を知るためにもぜひ行っておきましょう。
見積もりは、最初から業者のホームページから依頼したり、直接電話したりして比較する方法もとれますが、業者が多く少々面倒に感じるかもしれません。
その場合は複数社を一括見積もりできるサービスを使用して、ある程度業者を絞ってから直接連絡するのが良いでしょう。
またあらかじめ予算の限界を伝えておけば、業者側も依頼者の都合に合ったプランを提示しやすくなります。
素行調査を依頼する際の注意点
費用面ばかりに注目すると、悪質な業者や能力の低い探偵と契約してしまう場合があります。
そこで信頼できる探偵のチェックポイントを紹介します。
違法性のない業者か
以下のような違法性のある業者との契約はトラブルの元になったり、最悪の場合、依頼者側が罰せられたりする可能性があります。
「探偵業」の届け出を行っているか
探偵は探偵業法の規定により、各都道府県の公安委員会に「探偵業」の届け出をしなければなりません。
発行された「探偵業届出証明書」は見えるところに掲示する義務があるため、相談に訪れた際に確認しましょう。
行政処分を受けた経験がないか
何らかの法令に違反し行政処分を受けた業者は向こう3年間、各都道府県警察または公安委員会のホームページに公開されます。
処分を受けた理由も公表されているので、悪質な場合は契約しないのが無難です。
事務所は実在するか
事務所が実在しない業者による、依頼料や個人情報の持ち逃げが発生しています。
ファミレスや喫茶店など、事務所と無関係なところを相談場所に指定してくる業者には要注意です。
調査方法は適切か
探偵が行える調査方法は一般人と変わりなく、警察や弁護士のように特別な権限が与えられているわけではありません。
個人情報保護法に違反したり、プライバシーを侵害したりするような行為はできないため、依頼者に調査方法を曖昧にする業者はグレーな可能性があります。
必要書類は揃っているか
探偵は契約時に「契約書」「重要事項説明書」「誓約書」の3点を発行する義務があります。
- 契約書・・・調査内容、料金など契約事項を記載するもの
- 重要事項説明書・・・契約前に重要事項を説明するもの
- 誓約書・・・調査目的が違法でないことを依頼者が誓約するもの
十分な調査能力を備えているか
探偵が能力不足だと、調査結果に期待できないだけでなく、最悪の場合は対象者にバレてトラブルになったりします。
得意分野
一口に素行調査といっても、一般向けの調査が得意なのか、企業向けの調査が得意なのかは業者によりけりです。
公式サイトに公表された実績が参考にしたいところですが、業者によっては「顧客満足度〇%!」のように基準がよく分からない実績もあるため注意しましょう。
機材の充実度
証拠物件の取得が目的なら、暗視・望遠・小型カメラなど機材の豊富さや撮影技術が重要です。
調査報告書のサンプルは相談時に確認できますが、業者によっては公式サイトでも公開している可能性があるため要チェックです。
口コミ
比較サイトでは客観的な意見を触れられるので参考にしましょう。
ただし探偵に関する口コミでは具体的な調査内容が明かされない傾向にあるため、依頼したい内容に合致した業者かどうかは判断の難しいところです。
創業年数
探偵は市場規模が小さい業種なので、長く営業している業者ほどノウハウや技術の蓄積が期待できるでしょう。
ただし優秀な業者といっても、調査員ひとりひとりの能力を保証するものではないため注意してください。
まとめ
探偵への依頼料は高額だからこそ費用だけに惑わされず、豊かな実績を持つ業者との契約をおすすめします。
アルタ素行調査は、原因究明率90%を超える豊富な実績を持ち、特に企業向けの素行調査には強い自信があります。
もちろん一般からの依頼でも大手に負けない対応力で調査を行っておりますので、お悩みの際はぜひ一度ご相談ください!